
全然関係ないんですけど、お医者さんが着てる「スクラブ」ってかっこいいですよね(この人が着てるのはスクラブじゃないけど)
術後9日で病理検査の結果が出ました。今回はその時のことを中心に書いています。
告知は突然
抜鈎した翌日の朝の回診で「病理の結果が出ましたよ! 術前に予想していたとおり、神経膠腫のグレード3。ご家族が来たらまた詳しく説明しますね」とだけ言われました。
この記事で書いたように、もろもろの検査の結果、手術前の時点で「おそらく神経膠腫のグレード2か3であろう」とは言われていました。
「2か3」と言われたらそりゃ「2だったらいいなあ」とは思うものの、去年摘出した葉状腫瘍が「境界悪性」だったこともあって、うっすら「3なんじゃないかなあ…」とも思っていました。(※今回の脳腫瘍は葉状腫瘍の転移などではなく原発性なのですが、なんとなくね)
朝の時点では「神経膠腫グレード3で確定」という事実しか言われなかったので、正直不安が募りました。その日の手帳へのメモに不安があらわれています。

「やばいやつでは…?」のあたりににじみ出る不安感
主治医と詳しい話をするの巻
その日の午後、夫が病院へ来てくれて、主治医と再度話をしました。
その時に言われたのは下記のようなことでした。
- 手術で切除しなければならない部分はすべて取ったが、悪い細胞はまだ脳内に残っているので、今後はそれをやっつけるための放射線治療と化学療法を行う。
- その後様子を見て、放射線治療と化学療法で退治したカスカスの腫瘍を取り除く手術をする可能性もある。
- 神経膠腫グレード3の5年生存率は60-70%。
- ただしこの「5年生存率」という情報はあまり意味がない、なぜなら「5年前の医療技術下でのデータ」でしかないから。5年前に比べて医療技術は発達し、効果の高い薬なども多く出ているため、大抵の場合「5年生存率」は現時点でもっと高くなっている。
- あとは再発するかしないかだが、こればかりは何とも言えない。する人はするし、しない人はしない(そりゃそうだ)治療が一通り終わっても、定期的にMRIをとって長期間様子を見ることになる。
わたしはこの話を聞くまで、術前にググってうっかり見てしまった「グレード3の5年生存率は25%」という情報が頭から離れなかったのですが、先生の話を聞いて、「あの情報は相当古い情報だったんだ。脳腫瘍を専門にしている先生が数字をはっきり言ってくれたということは、そっちを信じていいはず」という気持ちになりました。
やっぱり「25%」と「60~70%以上」では印象が全く違いますよね。
また、先生はハキハキサクサクとわかりやすく話をしてくれる人で、基本的に治ることを前提に前向きに話をしてくれました。それもとても精神衛生上良かったです。
思いのほか「5年生存率」が高かったので、なんとなくうれしくなって夜に書いたメモがこれです。

字が汚くてすみませんってば
ちなみに神経膠腫のグレード3は「退形成性星細胞腫」とも呼ぶらしく、先生が病名のメモをくれました。これも記念に載せておきます。

あれ、先生のほうが字、汚くない?「性」が抜けてるし。
ポジティブ宣言
わたしはとても単純なので、「わたしは絶対に5年以上生存するタイプの人間である」とつよくつよく信じ込むことにしました。
そして今後は「長生きする」という前提で日々を過ごす&必要以上に病気に縛られたりはしない、と決めました。
まあ人間なのでたまに落ち込むことはあるんですけど、「寝たらどんな気持ちもリセットできる」というお気楽なタイプなので大丈夫です。
一方で、万が一のことがあっても後悔しないように、「やりたい」と思ったことは先延ばしにせずにできるだけ早くやろう、とも決めました。
今は「治療が終わったらやりたいことリスト」の作成が楽しくて仕方ありません!
さて、次回は一時退院と放射線治療の準備について書く予定です!