手術翌日以降の記録~そして抜鈎へ… 脳腫瘍闘病記(7)

術後初の食事。実に42時間ぶりでした

さて、つらつらと綴っている闘病記、今回は手術翌日から抜鈎、初シャワーまで!ちょこちょこ写真も入れつつお送りしますね。

 

手術翌朝

ICUにいる間は血圧計が常に腕に巻かれていて、一時間ごとに自動で血圧を測定されるので、ウトウトしていてもそのたびに目が覚めてしまいます。

熟睡とは程遠い一夜でしたが、ウトウトしつつなんとか朝を迎えました。

朝になるとまた先生がやってきてあれこれチェックをしたあと、わたしの頭の傷口から出ているドレーンの管を抜きました。そのときに先生が「Aライン抜去」と言っていたので、しばらくの間わたしは「ドレーンの管のことを専門用語でAラインというのか」と思っていたのですが、これは勘違い。

先生はわたしの頭のドレーンを抜くと同時に、看護師さんに「動脈にとってあるルート(←これが”Aライン”)を抜きなさい」と指示をしてたんですね。

その後指示どおり看護師さんが動脈のルートを抜いてくれたんですが、静脈の時と違って止血が難しいようで、かなり長い間強い力でぎゅーーーっと押さえていてくれました。

動脈はきちんと止血しないと病室の壁くらいまでピューっと血が飛ぶんだよ、と実母(元養護教諭、看護師資格あり)が言っていました。それはそれでちょっと見てみたかったですけど。

動脈のルートが外れると同時に腕の固定具もなくなり、だいぶ楽になりました。

手術後はじめての食事

午前中に一般病棟へ戻り、昼食を食べました。

今気づいたんですが「八割がた完食」って日本語変ですね…まあ手術直後ということで許してください。

ちなみに星野源のエッセイの中に、開頭手術後の食事について(彼は脳出血の手術なので細かいところは違うと思いますが)、「女性は翌日からご飯を食べる人が多いらしいが、俺は絶対無理」というようなことが書いてありました。(今その本が手元にないので正確な引用ができずごめんなさい)

それを読んだとき「あ、わたし翌日からめっちゃ食べたわ…」と思いました。

その日の夕方ごろバルーンも抜いてもらい、自分でトイレに行けるようになりました。

その後も時間が経つごとに

  • 心電図をとる機械
  • パルスオキシメーター(血中酸素飽和度をチェックするための指先につける小さな機械)
  • 点滴

などが少しずつ少しずつ身体から外れていきました。

点滴は救急車で運ばれてからず~っと付いたままだったので、点滴が外れたときはものすごく身軽になった感じがしてうれしかったです。

別人のように腫れる顔

手術の翌日、一般病棟に戻ってきたときは普通の顔だったんですが、術後3日目くらいからじわじわ顔(特に上半分)が腫れてきて、目が三分の一くらいしか開かなくなってしまいました。イメージとしては試合後のボクサー

記録のために、と思って何枚か自撮りもしたんですが、あまりにもひどいので載せるのはちょっとやめておきます。(ちなみに星野源も同じ状態になり、同じく自撮りしたらしい。考えることはみんな一緒ですね)

わたしはiPhoneXは使っていませんが、あの顔だとFace IDに認識してもらえないんじゃないかな…もし興味がある人は個人的に言ってもらえれば写真を送ります。すごいよ!

あまりにひどいので回診に来た主治医に「目が開きません…」と訴えてみたものの「数日でおさまるから大丈夫!」と気楽な感じで言われ、看護師さんにも「目が開かないんですよぉー」と言ってみたものの「開いてるほうやで」という謎の励ましがあったのみ。医療関係者的には想定内の腫れだったようです。

ちなみに腫れのピークは術後4日目で、その後3~4日で普通の顔に戻りました。これは個人差があるようです。

 

抜鈎(抜糸のホチキス版)

手術後、傷口の糸を抜くことを「抜糸」と言いますが、今回わたしの頭の皮膚は医療用ホチキスで留められており、それを外す作業は「抜糸」ではなく「抜鈎(ばっこう)」と言うようです。

手術後8日が経ったある朝、ベッドでうとうとしていたら主治医が相変わらずすごい勢いで部屋に入ってきて「あれ、眠い? 眠いかな? 抜鈎するよ!!」と宣言。まだはっきり目が覚めていないような状態のまま、プチプチとホチキスが抜かれていきました。1~2分くらいの短時間で終わったように記憶しています。

抜鈎に使った道具はこれ。(先生がこれを置いてどこかへ行ったすきにこっそり撮った)

こんな事務用品あるよな…と思いながら、言われるがままに抜鈎されたわたしでした。

刺さっている状態のものを抜いていくのでもちろんある程度は痛いんですが、思っていたよりも痛みは少なかったです。

抜鈎後、主治医はわたしの傷を見て「うん、ちゃんとひっついてますわ! よかったよかった!」と言ってバタバタと部屋から出ていきました。

抜鈎直後のわたしの頭の写真はこちら。ちょこっと血の跡なんかもついているので、直接貼らずにリンク貼っておきます。

入院後初シャワー!

なお、抜鈎前にシャワーや洗髪が許可される病院もあるようですが、わたしの場合はシャワーも洗髪も抜鈎後、と言われていました。なので抜鈎した翌日、看護師さんに手伝ってもらって入院後初めてシャワーを浴びました。

手術前に洗髪台で髪は洗ってもらったのですが、シャワーは痙攣を誘発する可能性があるとかで術前も許可されておらず、毎日毎日ひたすら温かいタオルで体を拭き続けていました。実に半月ぶりのシャワー、めちゃくちゃ気持ちよかったです。

シャワー後、ちょっときれいになった頭の写真がこれ。これはそんなにグロくもないと思うのでそのまま貼っておきます。「丸坊主にするのではなく、メスを入れる部分だけ髪を剃った」というのがよくわかると思います。

落ち武者みたいでしょ。夫には「蹄みたい」とも言われました。確かに!

その後の放射線治療(の副作用の脱毛)でこの短い部分がちょっと面倒なことになるんですが、それはまた別のお話。

 

開頭手術をした人も、してない人も!

今回何度か言及した星野源のエッセイはこれです。

くも膜下出血で緊急手術した時のこと&再発して開頭手術をした時のことにも触れられています。開頭手術をしたことがある人はその部分を大いなる共感を持って読むことができると思いますし、何より開頭手術関係なくエッセイ集としてめちゃくちゃ面白いので、おすすめです。