脳腫瘍の術後~ICUでの一夜 脳腫瘍闘病記(6)

「brain」と検索するとクルミの画像が出てくる…

 

脳腫瘍の手術の後はICUで一晩を過ごしました。今回はその時に気がついたことについて、あれこれ書いてみようと思います。

 

乳房葉状腫瘍の術後との違い

まず、わたしが去年の夏に受けた乳房葉状腫瘍の手術後(以下「前回」といいます)と違うな、と思った点は下記のとおり。

  • 前回の手術後は一般病棟(個室)で過ごしたが、今回はICU(開頭手術のあとだもんね…)。
  • 前回の手術後は両足のひざ下に足をマッサージする機械(血栓予防のためのもの)がつけられていてすごく邪魔だったけど、今回は弾性ストッキングのみ。足がある程度自由に動くだけでこんなに楽なのか、と驚いた。
  • 今回の手術後は左手首の動脈にラインが取られていて、手首が曲がらないように固定具がつけられていた。大きな手術の後はこのラインで血圧や脈拍などを測ったりするらしい。
  • 前回はかなりの長時間酸素マスクをつけられていてすごく邪魔だったが、今回はICUに入った直後くらいに鼻からの酸素吸入になり、ものすごく楽だった。
  • 今回は手術後割と早い段階から(数時間後くらい?)お茶を飲んでいい、と言われた。ベッドに横になっているためペットボトルから直接は飲めないが、「らく飲み※」に入れてもらい、好きな時に手を伸ばして自分でのどを潤すことができたのは本当にありがたかった。
  • 葉状腫瘍の時は術後痛みどめを1~2回飲んだ程度だったけど、今回は痛み止めにお世話になりまくり。手術直後とその6時間後の2回座薬を入れてもらったし、術後1週間くらいの間、飲む痛み止めを何度も何度ももらった。痛みの質が違う感じ。特に今回は入院中台風が来たりしたので、気圧の変化とかもあったのかも。
  • ドレーン(手術した箇所からでる血液などを体外に出す管)から出る血などについて。前回は傷口から短いドレーンが数センチ程度?出ていて、出てくる血などは大き目のガーゼに吸わせてたけど、今回頭から出ているドレーンはちゃんとパックに繋がっていて排液量が管理されていた。

 

もちろん手術した場所が違うということもありますし、病院によって術後の管理の方針が違う部分も多いと思うので一概には言えませんが、「術後」に限って言えば、個人的には今回のほうが格段に楽でした。前回はベッドが合わず腰痛に悩まされたのですが、今回は腰の痛みは全くなかったので、その違いもとても大きかったです。

それでも大変でしたけどね。

※「らく飲み」っていうのはこれです。便利でした。

 

ICUでの一夜

痛み止めの座薬を入れてもらったとはいえ傷口はやっぱり痛かったのですが、わたしは前頭葉の手術だったため傷口が頭の上のほうにあり、寝転がっても傷が枕に直接当たることがほとんどなく、その点はラッキーだったと言えます。また、術後ちょっと熱があったこともあり、アイスノンを頭の下に置いてもらえたのがものすごーく気持ちよかったです。

あと、しばらく後に主治医がすごい勢いでICUに入ってきて(主治医はいろいろ忙しいらしく、この時に限らずいつもすごい勢いで動いています)「顔色が白すぎへんか? 貧血かな?」と言いながらわたしの下まぶたをびょーんと伸ばしてまぶたの裏の色を確認していました。顔が近くてドキドキ! さすがに手術直後だったので、「もともと色白なんですぅ…」などとかわいこぶって言う余裕はありませんでした。

※ちなみにほんとに貧血だったらしく、術後しばらく貧血の薬を出されて飲んでました。

 

看護師さんとのおしゃべり

麻酔が抜けきっていないわたしは今思うとちょっと変なテンションで、やたらと看護師さんとおしゃべりしていた記憶があります。

特にそのときICUにいた看護師さんはすごく話しやすい人で、

  • 「鞠さんの家のほうに●●小児科ってあるでしょ、そこの先生はこの病院で研修してたんだよ。ちなみにその先生、わたしの同級生!」
  • 「わたしドクターヘリに乗って南のほうに行くこともあるからあっちの田舎ぶりはよく知ってるけど、あそこってまつエクのサロンなんてあるの?」(※この時わたしのまつエクがまだちょっと残ってた)

など、わりとどうでもいい話(すいません)をいろいろしてくれました。気を紛らわすための看護技術なのかな?

わたしはわたしで

「わたし血管ないってよく言われるんですけど、お医者さんと看護師さんはルート取るのどっちがうまいんですか」

答:ベテランの看護師はやっぱりうまいことが多いが、でもまあ、看護師は結局「医師の指示のもとにやる」という形なので、最終責任は医師が負うことになる。病院の方針にもよる。大都会の某大学病院は必ず医師が採血をすることになっているらしい。

「手術前にもらった紙に『術後はICUかHCUに入る』って書いてあったんですけど、HCUって何ですか?(ICUがIntensive Care Unitなのは知ってた)」

答:High Care Unitのこと。ICUよりも重症度が低い患者が入る部屋。ICUは看護師1人で患者2名を看るが、HCUは看護師1人に対し患者4名。

とかしょうもないことを聞いては豆知識を増やしていました。寝るに寝られなかったので、おしゃべりで気がまぎれたのはありがたかったです。

また、看護師さんに「わたしの頭、今どんな感じになってるんですか」と聞いたところ、看護師さんはわざわざ鏡を持ってきてガーゼをよけ、傷口を見せてくれました。「すごい! ほんとに頭がホチキスで留められてる! ハロウィンっぽい!」と感動しました。

看護師さん曰く、男の人は傷口を見たがらない人が多いんだそうです。そうなの?

ちなみに、一般病室に戻ってから、どうにかこうにか自分でホチキス留めの傷口を撮ってみた写真がこちらややグロなので、直接貼らずにリンク張っておきます。髪の毛ボッサボサ&ピンボケしまくりのひどい写真ですみません。手前が顔側です。

 

今日はここまで。次回は一般病棟に戻ってからの日々をさらっと綴る予定です。